NEDO 若手研究グラント平成21年度採択テーマから産学連携のための研究紹介

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超安定・超強力プロテアーゼの実用化

通常の酵素では失活する80〜100℃の高温域とアルカリ領域で酵素活性が高く保持され、さらに、界面活性剤に対する耐性があります。

研究機関・所属 大阪大学大学院工学研究科 生命先端工学専攻 極限生命工学領域
氏名・職名 高野和文 准教授
研究テーマ名 医療器具洗浄・難分解産業廃棄物分解用の超安定・超強力プロテアーゼの実用化
応用想定分野 加工食品製造プラント用洗浄剤、皮革関連(皮なめし)、化粧品、コンタクトレンズ洗浄剤
技術概要
 超好熱菌を単離し、この菌由来の安定・強力なプロテアーゼについて、ラボレベルでの大量調製に成功し、工業化に必要な標準品の供給を可能にする技術を開発しました。
技術の特徴
 研究者の見いだしたプロテアーゼはpH9.5、温度80〜100℃で最も高い活性を示し、既存のプロテアーゼの中で最も高い熱安定性を有することと、アルカリ条件下で蛋白質分解能が高く、従来プロテアーゼを用いる事の出来なかった用途、例えば、乳製品の製造プラント内部の洗浄への適用が期待できます。
 また、このプロテアーゼの界面活性剤(5%SDS)耐性が高いことと、40℃以下の低温下での酵素活性も既存のプロテアーゼに比べると高い値を示すことや、酵素の変性剤(8M尿素)耐性が高いことから、コンタクトレンズ洗浄剤や化粧品への応用も考えられます。
従来技術との比較
 図から明らかなように、既存のプロテアーゼに比べて高温側で高い活性を示し、厳しい環境下でも蛋白質を分解する能力が高いことを示しています。


特許出願状況
国際公開番号 WO2010/021375 A1
研究者からのメッセージ

 特殊環境下(高温・界面活性剤存在下など)での蛋白質の分解が可能です。難分解性蛋白質の分解などにおいて、これまでプロテアーゼの実用化実績の無い分野への展開を期待しています。

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