有望技術紹介

02 金属箔の面状発熱体

シンワ測定株式会社
金属箔に電気を流して発熱させる薄いシート状の発熱体を開発製品化した。非常に薄く柔軟性があり、パイプや狭いスペースでの加熱に最適。

【本技術の概要】
シンワ測定株式会社は、ステンレス製の曲尺・直尺のメーカー。1971年同業のステンレス加工3社が合併して誕生した。同社が、長年培ったステンレク加工のエッチング技術を活かし、金属箔の面状発熱体を製品化した。

【本技術の特徴】
非常に薄くて柔らかいため、曲面や狭いスペースでの加熱に最適な素材。基材としてポリエステル、ポリイミドフィルムなどを揃える。高温使用を目的にした用途では、マイカやセラミックスなどに挟む際の加工性を考慮し、金属箔単体で剥がして使うだけの裏打ち材付き単箔ヒーターを開発。実装時の工数を大幅に削減さることを可能とした。
① エッチングにより回路を形成するので用途に合った自由な形状で設計が可能。
② 最小厚が約0.1mmのため、機器の簡略化、軽量化に最適。
③ 柔軟性があるため、曲面への装着が可能。
④ ヒーター回路の分布や形状を自由に変えられる。
⑤ 熱容量が小さく面状であるために急速な昇温が可能。

【本技術の応用事例・想定用途】
同社が所有する 薄板の加工技術を活かした各種面状発熱体はその独自性から、車のドアミラー、燃料電池、バッテリ-、配管や装置の保温、低温ヒーターなどの工業機器、プリンター、遠赤外線パネルヒーター、OA機器、電化製品、医療・美容、凍結防止、融雪、防霜、結露防止など、応用例は多岐にわたる。

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