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75 生体導電粘着剤による柔軟電極シート

大阪大学 産業科学研究所生体に接触するウエアラブルセンサー用の柔軟電極シートの導電粘着剤を開発した。違和感・装着感のない柔軟性を備えた生体センサとして活用できる。【本技術の概要】これまでの脳波計では頭に装着する部分に櫛型電極を用いているため、違和感や長期装着による痛みが生じてい

72 迅速微生物検査を実現する光濃縮システム

株式会社村田製作所素早く高感度に細菌などの微生物検査を行うことができる「光濃縮システムを使った迅速微生物検査装置」を大阪府立大学と共同開発した。【本技術の概要】食品業界では、食中毒の予防、食品の衛生管理、品質・安全性評価、食規格・基準の判定など、細菌検査を実施する局面が多くあ

70 注射剤用途のドラッグデリバリーシステム

旭化成株式会社注射剤用途に適したドラッグデリバリーシステム(DDS)向けの「ヒアルロン酸ナノゲル」の工業的製造技術が確立され、サンプルを提供ができるようになった。【本技術の概要】中外製薬が開発した「ヒアルロン酸ナノゲル」技術は、旭化成が専用実施権を得て、この度、工業的製造技術を

37 歯の根管治療器具に革命

ノイシュタットジャパン株式会社ベンチャー企業のノイシュタットジャパンは、歯科治療で時間のかかる根管治療(根治)を大幅に改善する「高速ピストンモーション根管コントラ」と呼ばれる技術を開発した。【本技術の概要】 同社が開発した歯の神経組織除去を行う歯科器材用技術は、歯科界で「高速ピストンモー

【036】日本の再生医療

栁沼 仲次 再生医療実現への期待は、iPS細胞の登場以来、大いに高まっています。それまで、再生医療の中心と考えられていたES細胞は、本来ヒトになるはずの胚から取得されるため、倫理的な問題がありましたが、iPS細胞はヒトの皮膚等の細胞から誘導できるため、倫理的な問題はなく、再生医療の実現に理想的な

【033】アルツハイマー病の早期診断と治療

神野 英毅 〜 今日の最新の臨床検査と治療薬の開発状況最前線 〜1.現代の医療における臨床検査の重要性今日の医療においては、早期診断・早期治療による早期の回復を実現するとともに、医療コストの軽減を図ることが危急の事となっている。画像診断機器の発達、高感度化する臨床検査値の重要さ、さらにevi

【031】C型肝炎を完治が目指せる疾患とした新薬の登場

小口 しのぶ はじめに2014年10月に世界に先駆けて米国で発売されたC型肝炎の飲み薬は、これまでにない劇的な効果を示しC型肝炎疾患は完治が目指せる疾患となった。そこで本コラムでは、この驚くべき治療効果をあげる新薬を次々と市場に産出し、C型肝炎治療薬の市場をリードしている米国のギリアド・サイエン

【026】転移癌治療に期待される標的型制癌剤

大津 晶転移癌治療に期待される標的型制癌剤癌化学治療の現況 癌の化学療法には、増殖の盛んな細胞を無差別に攻撃する従来型の化学療法剤(シスプラチン等)、癌組織を特異的に攻撃するミサイル型制癌剤(ペルツズマブ等)、癌細胞の成長を促すホルモンと拮抗する薬剤(抗ホルモン剤:タモキシフェン等)等が次

【016】個人カルテシステム構築の意義と技術課題

中根 堯医療費抑制対策としての「電子カルテシステム」と「健康手帳」平成25年度の医療費総額は約39兆円で、同年度の一般会計予算95.9兆円の1割強に及ぶ約11兆円が国費負担分(さらに別途約5兆円が地方負担分)として支出されている。このように我が国の医療費は、少子高齢化の進捗とともにGDP増加

【005】体外診断薬に携わって30年、そして未来へ

笹嶋 政昭体外診断薬とは何?世間一般に、体外診断薬と聞いてピンと来る人は少ないようです。私自身、自分の出身母体や専門分野の説明に窮することも多々あります。体外診断薬(またの名を臨床検査薬。正式には体外診断用医薬品)は、その名の通り、「疾病の診断に使用する医薬品で、身体に直接使用しないもの。血

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