有望技術紹介

33 電磁波の発生源を可視化する

金沢大学
金沢大学八木谷聡研究室では目に見えない電磁波を「可視化」する技術を開発した。

【本技術の概要】

電磁波妨害(EMI)を減らすために、電子機器から発生する電磁波を、機器周辺に複数のセンサーを配置しノイズの電磁界分布を観測する。これにより、そのノイズが放射している波源の位置、向きや分布を推定することができる。発生源の位置を機器の映像に重ねてコンピュータディスプレイ上に表示することに成功した。

【本技術の特徴】

① 電波を計測時に吸収し、電波環境を乱さない。
② 電波の強弱をその場で可視化することができる。
③ 場所を選ばず、作業現場環境で使用ができる。
④ 稼働中の機器ノイズの測定や実使用環境でのアンテナの性能評価を電波暗室など使用せず、効率的に行うことができる。波環境を乱さない。

【本技術の応用事例・想定用途】

今回開発された不要電磁界ノイズの測定は、電波を計測時に吸収し電波環境を乱さず、場所を選ばず、作業現場環境で電波の強弱を可視化することができる。このことから、機器開発段階での電磁環境の調査が可能となり、工場、オフィス、病院、航空機内、車内など、EMC規制値への対応ためのノイズ源探査などの現場での電磁環境の調査が容易にできることになった。
想定されるユーザーとして、 電気・電子・通信・産業機器開発メーカー、EMC計測機器メーカー、 EMC計測サービス企業、大学等の教育・研修機関などがあげられる。

本技術と企業の説明PDFのダウンロード

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